ビルの”これまで”と”これから”
デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、デジタル化を推進することで従来のビジネスや組織を変革し、新たな付加価値を生み出す取り組みのことです。
本コラムでは、当社におけるDXの取り組みについて解説します。
サイトーさんこんにちは!デジタルトランスフォーメーション、通称DXが話題になりましたが、ジョンソンコントロールズでもデジタルソリューションのラインナップが増えてきましたよね?
そうだね、ビルの世界にも確実にDXの波は押し寄せてきているよ。DXの力は僕らの目指す建物や町のさらなるスマート化にも確実に追い風となるんだ!
我が社のデジタルソリューションの活用例は以下を見てみよう。
ジョンソンコントロールズはのデジタルソリューションを活用した事例としては、中東で進行中のBee'ah新本社のプロジェクトが挙げられる。
サステナィビリティの先駆企業であるBee'ahは本社建設にあたり優秀な人財を採用するため、最先端のテクノロジーを駆使した次世代型スマートオフィスの建設を目指した。
そこで、ジョンソンコントロールズはマイクロソフト社と協働してデジタルソリューションを活用し、AIを実装した完全なるスマートオフィスの実現を目指している。
まさにジョンソンコントロールズもデジタルトランスフォーメーションの波に乗り、ビルテクノロジーの世界に変革を起こそうとしているところさ!僕らは今、ビルテクノロジーの過渡期にいるんだ!!
そうだったんですね。DXについてもう少し詳しく教えてほしいです!
まず、DXにおいて欠かせないのはデータだ。ジェニファーも知っての通り、建物にはすごくいろいろな種類のデータがそろっていて、温度・湿度やエネルギー使用量、他にも照明、衛生、セキュリティ、防災などたくさんの計測データや機器やシステムの運転データをビルオートメーションシステム(BAS)で収集しているんだ。
ジョンソンコントロールズのデジタルソリューションは、そうして収集したビルデータを活用し、AIやIoT技術で有益な情報に変換したり、システム同士が連携しやすいような形で提供するんだよ!
建物といえば、減価償却される資産であって施工時に資産価値が最も高く、そこからは古くなる一方だった。それは、備え付けられる機器たちも同じで、メンテナンスが欠かせなかった。
しかし当社のデジタルソリューションは、ハードの提供だけでなくソフトサービスを付加することでアップデートし続けることのできるスマートビルを実現する、という考えを新たに展開しており、長年にわたって収集したビルデータを活用すべく、いわばビルのOSを整えた。
ビルシステムの通信プロトコルはとても数が多く、複雑で中身を理解するのが困難だが、これまでジョンソンコントロールズではBASに接続するため様々なビルデータを扱ってきたため、このようなビルのOSを整えるといったことが可能となっている。
なるほど!これまでに培ったビルテクノロジーやソリューションが、現代の技術でパワーアップしたのですね♪
そう、これらのデータをビルシステム以外のITシステムとやりとりしやすくするために、クラウド上に作ったビルのOSの様なプラットフォームが当社のOpenBlue Platformだ。これは言語の違うシステムと会話しやすくするための翻訳機のようなもので、複雑で多様なビルシステムデータをさまざまなシステムに接続させて、データに基づく相互連携がしやすいようになったんだ。
これまでの私たちのサービスとは全く違うことがわかりました!お客様への対応力もますます広がって、ワクワクします♪とっても楽しみです!
ジョンソンコントロールズでは、デジタルを活用したソリューションをOpenBlueというブランドで展開している。複数の建物のエネルギー使用量やシステムの稼働状況を一元管理できるOpenBlue Enterprise Managerやデータドリブンなメンテナンスサービスなど、お客様のニーズにあわせて自在にカスタマイズできるソリューション群として展開している。「アズ・ア・サービス」として、サブスクリプションモデルを用いて提供することで、お客様が費用として予算化しやすいというメリットもある。