Q. サイバーセキュリティ立国を目指す日本の取り組みとは?
サイトーさん、先日はサイバーセキュリティについて教えていただき、ありがとうございマシタ!関心がすっごく高まりマシタ。今日はもっといろいろなこと、知りたいデス!
そうか、相変わらずジェニファーは勉強熱心だね。それならサイバー攻撃のリスクに対して、国や企業がどんな対策を進めているか、話をしようか。
Yay! よろしくお願いします。最初に、国の取り組みについて教えてください。あ、国って日本のことデスね?
そう、もちろん日本の政府だ。いま、日本政府はサイバーセキュリティ立国の実現を目指して、様々な施策を打ち出しているよ。サイバーセキュリティ対策のための組織の構築、重要部門での情報共有のための枠組みの整備、さらにサイバー攻撃への対処態勢を強化するために2012年には技術研究組合制御システムセキュリティセンターを発足させ、セイバーセキュリティ技術の向上を図る研究開発を進めている。またサイバーセキュリティに対処できるスペシャリストの人材育成にも注力しているよ。
I see... 研究も大切デスが、そのためには人材育成も大切デスよね。日本はサイバーセキュリティの専門家が、少ないと聞きマシタ・・・
そうだね。そこで政府はもっとサイバーセキュリティのプロを増やそうと、新たに国家資格を作ることにしたんだ。2017年4月には「情報処理安全確保支援士」、通称「登録情報セキュリティスペシャリスト」と言う最初の資格試験が実施されたんだ。国は東京オリンピックが開催される2020年までに、3万人以上の支援士の養成を目指しているんだよ。
Oh!こうしたスペシャリストが増えれば、安心デスね。
確かにそうしたスペシャリストが増えることで、国や企業もサイバー攻撃に備えやすくなるけど、もちろんそれだけでは十分とは言えない。現状でも危機は逼迫しているからね。特に電力、ガス、化学、石油など、日本のインフラを支える業界と国は密接してサイバー情報を共有し、その対策に努めているんだよ。
Humm…やることが多くて大変です。
そうだね。それに情報化社会の進展で、サイバー攻撃もグローバルに拡大している。実はサイバーセキュリティの先進国はアメリカや欧州なんだ。だから日本もアメリカやEU、ASEANなどとも連携して、国際的な関係を築きながらサイバー攻撃に立ち向かおうとしているんだ。
Humm…とはいえ、国にだけ任せておくことはできませんネ。企業の対策ももちろん必要!デスよね、サイトーさん。
そのとおり。情報化社会が急速に進化していく中で、企業のサイバーセキュリティ対策も急務だ。特に日本では、サイバーセキュリティに対する企業経営者の認識が、必ずしも十分ではないと言われているんだ。実際には、サイバー攻撃によって大きな被害を受けた企業も増えてきている。サイバー攻撃のリスクに対する認識を高め、その対策を積極的に進めていくことが日本の経営者に求められている、というのが現状だろう。
Umm…でも、どうしたら良いかわからない経営者の方も多いのではありませんか?
おぉ、ジェニファー、いいところを突いてきたな。さすがじゃ。こうした企業の対策として、わが社に優れたビルオートメーションシステムがあるのを知っているかい?
カネコさん!Hi! 今日は最後に登場デスね!ちょっと時間がありません。詳しくは次回、お願いします。
登場が遅すぎたか……。
米国出身。ジョンソンコントロールズ入社5年目の営業担当で、新人アキラの教育係。趣味は旅行。彼氏募集中。
ジョンソンコントロールズのエネルギーエキスパート。45歳、ジェニファーの上司。趣味は切手収集と省エネ。
ジョンソンコントロールズに入社して間もない若手社員。帰国子女。草食系に見えて実は野心家。趣味のゴルフはプロ級の腕前。
ジョンソンコントロールズの重鎮的存在。ビルオートメーションの歴史に関する知識に長けており、社内では“歩く社史”と呼ばれるほど。