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ジェニファーの豆知識

制御システムの進化

Q. 1900年代後半に主流だった「制御システム」は?


(※前回の続き)社会の変化とともに、空調の制御システムもどんどん進化していったんですネ。自分が働いている会社がどんな風に発展してきたのかが知れて、すごーくタメになりマス!



20世紀初頭の建築ブームで成長していった我が社じゃが、特にその後の1930~50年代後半にかけてますます大規模システムが納められるようになったんじゃよ。


Why?それも第一次世界大戦や映画ブームのように、何か特別な歴史的背景があるんデスカ?


その通り。まずは1929年前後に起こった世界恐慌。世界中の経済が混乱していた頃、新しい住宅や学校では近代的な温度調整システムが必要とされ、また百貨店や公会堂など大型施設への冷房システムの需要もますます高まっていったんじゃ。


たしかその10年後には第二次世界大戦が起こりますよネ。恐慌以上に世間が混乱していた戦時中でも、一般住宅や施設の温度調整システムに需要はあったんでしょうか?


戦時中は戦時中で、軍事施設や工場へ導入するための温湿度制御システムが必要とされたからのう。第二次世界大戦は1945年に終戦するが、それからは新築ビルへの需要が増えて空調への関心がますます高まった。1949年には、国連ビルへ3600台のサーモスタットと制御装置を提供したんじゃよ。形は少しずつ違うが、いつの時代でもコントロールシステムは人々からとても必要とされてきたんじゃ。


スゴ〜い!ちなみに、当時主流だった制御システムはどんなものだったんデスカ?


当時はどうやら「空気式制御システム」が主流だったようじゃ。「空気式制御システム」は動力源に空気圧を利用して、検出部・調節部・操作部をすべて空気圧信号で処理するシステムのこと。実は、この制御システムの基本的な仕組みを作り上げたのも、ウォーレン・ジョンソンだったんじゃよ。1956年には空気式集中監視装置が開発されて、施設内のすべての温度制御装置を1ヵ所から一括して監視できるようにもなったんじゃよ。


その当時主流だった「空気式制御システム」って、現在でも利用されているんデスカ?


うむ。「空気式制御システム」は電気を使用しないから、防爆仕様のシステムとして今でも利用されておるのう。空気式操作器は応答性が良くて高寿命というのもその理由のひとつじゃな!


Humm…他には、どんな制御システムがあったんデスカ?


もっと初期の頃は、検出部と調節部が一体になった「電気式制御システム」のような構成が主流でな。その後に、検出部と調節部が別々の機器に分かれて「電子式制御システム」のような構成をとれる機器も登場する。そこから、より高度な調節ができるコントローラーなども登場して、どんどんシステムの制御性が進化していったんじゃよ。

電気式・電子式・空気式…制御システムにはさまざまな種類があるんですネ!でも、ちょっと混乱しちゃいそうだなぁ(汗)。



それぞれの構成を図で比較するとわかりやすいよ。例えば…「電子式制御システム」はこうして検出部と調節部が分かれることで、検出器や調節器の出力信号を統一した電気信号にできたり、複数の調節器を室内から離れた機械室に集中させて管理できたりと利用の幅がグンと広がったんだ。利便性の向上やコスト削減など、その時代ごとのニーズに応じて、さまざまに進化を遂げてきたというわけさ。



それぞれの制御システムの違い

用語解説
  • 防爆仕様: 
爆発のおそれのあるガスや蒸気あるいは粉じんが大気中に含まれている、または含まれるおそれがある場所において安全に使用できるよう電気機械器具に適用する技術的手法のこと。日本では労働安全衛生法に基づき労働大臣によって規格や規則が定められています。

登場人物紹介

ジェニファー

米国出身。ジョンソンコントロールズ入社5年目の営業担当で、新人アキラの教育係。趣味は旅行。彼氏募集中。

 

斉藤さん

ジョンソンコントロールズのエネルギーエキスパート。45歳、ジェニファーの上司。趣味は切手収集と省エネ。


アキラ

ジョンソンコントロールズに入社して間もない若手社員。帰国子女。草食系に見えて実は野心家。趣味のゴルフはプロ級の腕前。

 

カネコさん

ジョンソンコントロールズの重鎮的存在。ビルオートメーションの歴史に関する知識に長けており、社内では“歩く社史”と呼ばれるほど。