東京女子医科大学付属 八千代医療センター

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IT導入によるヘルスケア統合ファシリティマネジメントで、快適性・安全性を追求しつつ経営コストを効率化


住民の熱い要望に応えて 地域連携型医療“REN―K”の実践 

東京から約30Km、千葉県北西部に位置する八千代市は東葉高速鉄道のメトロ東西線乗り入れにともない東京駅から約1時間という交通アクセスに恵まれ、全国有数の人口急増地域となっています。しかし、この急速な発展の裏側で市内に周産期医療、小児医療、救急医療などを担う市民病院的な医療機関を持たないため、救急搬送にしても出動要請のうち約8割を市外の医療機関に依存しなければないという深刻な問題を抱えていました。

こうした状況の中で「八千代市に市民病院の誘致を」という要請は根強く、地元医師会の働きかけにより市民の方々の嘆願署名は10万通以上にも及びました。八千代市の人口は約18万人ですから、この10万以上の署名活動に込めた医師会および住民の願いがいかに逼迫したものであったかは想像に難くありません。平成18年12月8日、それらの熱望に応える形で東京女子医科大学附属八千代医療センターは開設しました。

八千代中央駅から線路沿いに徒歩約9分、緑豊かな自然に囲まれた高台にある東京女子医科大学附属八千代医療センターには、積年の要望に応えて急性期医療に重点を置いた地域連携型医療の実践をはじめ、3次救急(重症、高度の専門医療を必要とする患者の治療)への対応が可能な救急医療体制の確立、総合周産期母子医療センターの設置など、地域が求める役割を果たすための先進的な医療体制を整えています。そしてその大きな特徴のひとつに、急性期に特化した高機能の医療提供を主眼とするセンターではセンター内で医療が完結するのではなく、すでに連携がとれている100を超える市内の病院や診療所と連携をもとに、地域全体で患者を診る地域連携型医療“Ren―K”の実践を目指している点があげられます。この21世紀型の地域連携あるいは地域完結の新しい医療サービスの形を模索していくことが、八千代医療センターに求められている重要な役割なのです。
「21世紀に開設した始めての大学病院でありIT化を勧めるという方針のもと、その一部を
ジョンソンコントロールズさんが担っているわけです。すでにIT化が進みFMが浸透している
米国の病院の形に将来は近づきたいとの思いもあります。」
八千代医療センター事務長 井上透氏

「21世紀は環境の世紀なので環境効率などを考慮したFMには興味があります。
例えばCO2を毎年こういう形で削減していけば何年後には京都議定書を批准した
数値になる、などFMに組み込めたら説得力はさらに強くなると思う。」
八千代医療センター施設課長 清水洋治氏
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