あべのハルカス
開放的な展望台。明石海峡大橋や京都タワーを一望
オフィスに設置されたタッチパネルで、空調の調整はもちろん照明の照度設定もできる
あべのハルカス 写真提供:近畿日本鉄道株式会社
地下の熱源管理室。ガスや電気などさまざまな熱源を制御している
オフィスは最大46分割で細やかに空調制御
近畿日本鉄道株式会社 安東氏
細やかな制御技術で日本一の高層ビルを快適・省エネに
- 特定のメーカーに限られたクローズドシステムの打開
- 省エネ性の高いビル管理システムの構築
- 将来に向けた拡張性の確保
- 細やかで自由度の高い空調制御
- 空調機械室の省スペース化
- BACnet®を採用したオープンプロトコルで、各メーカーの機器を共通のインターフェースを介してすべて接続し、監視できるようネットワークを構成(空調・熱源設備)
- エネルギー管理と見える化を細やかに行うため計量ポイントを数多く設置
- オフィス部分は可変風量制御装置(VAV)による分割制御および、テナントが温度設定できるタッチパネルで快適な空調を実現
- 空調機械室内の制御基盤がコンパクトに収まるようシステムを開発・設計し、省スペース化を図る
成果 Results
- BACnet®の採用で設備のベストミックスとオープンな基幹システムの構築を実現。柔軟性が高く、システムの変更・拡張性を確保
- 細かな制御で各機器・システムの最適運転を可能とし、省エネに貢献
- オフィスの部屋全体の風量制御とピンポイントの風量補正で自由度の高い空調制御を実現。温度設定に上限・下限を設けているため省エネにもつながり、テナントの省エネ意識を啓発
- BEMS 構築を適正コスト、省スペースで実現
「さまざまなメーカーの優れた製品を導入してシステムを構築するために拡張性などを含む将来性、柔軟性のあるシステムが必須でした」
近畿日本鉄道株式会社
あべのハルカス事業本部 技術部長 安東隆昭 氏