ITのコンシューマライゼーション(もともと消費者向けに提供されていた製品・サービスが企業向けのソリューションとして浸透すること)は、企業向けアプリケーションの概念を全く新しいものへと変革し、今や個人所有のデジタル機器は企業にとって事業運営上欠かせないツールであり、業界の垣根を越えて企業同士の利益を生み出すような新たな仕組みも拡大しています。多様なシステムがクラウドに移行し、多くの変革がもたらされたことで、クラウドはすでに物理的なセキュリティソリューションの世界に留まらず、企業のさまざまなアプリケーションの取り込みやコネクティビティの向上に大きく影響を与えるまでになっています。最近、「セキュリティシステムニュース」が、米国内のセキュリティ専門家が集う「セキュリティクラウド+カンファレンス」をテキサス州オースティンで主催し、そこではクラウドとビルオートメーションがセキュリティ市場に及ぼす影響について議論されました。
ジョンソンコントロールズ ビルディングワイドシステムインテグレーション(BWSI) マーケティング&戦略担当ディレクターのマイケル・マン氏は、このイベントでパネラーとして登壇し、オートメーションの傾向と企業における持続可能なクラウドセキュリティソリューションの将来性について討議しました。そして、クラウドインフラ、クラウドベースソリューション、さらにインテグレーションとオートメーションの需要の高まりがいかにビジネスに影響し、どのようにスマートビルや、業務効率化、企業運営の効率化を実現するかという側面について意見しました。
同氏は、「ジョンソンコントロールズは、オンサイトとクラウドアプリケーションを組み合わせることで、スマートビルやIoTを実現しています。お客様と利用者の双方にメリットをもたらすような設計やプランニングを早い段階で取り込むことが重要です」と述べています。
また、IoTから恩恵を受ける上で、ビルオーナーにとっての最大の阻害要因について同氏は、「組織文化、固定概念、既存のインフラストラクチャの互換性などの課題」を挙げました。
IoTを活用し、ビルや地域、街全体のシステムを効果的に統合するためには、システムがスマートで持続可能であり続けることを念頭に、未来を変えるような先進的なソリューションを綿密に練り上げる必要があります。当社では北米など一部地域においてはテクノロジーコントラクティングという手法で建設プロジェクト内における通信インフラの構築とシステム統合をテクノロジーコントラクターがまとめて引き受ける受注形態をとることでこれを具現化しています。テクノロジーコントラクターとして、計画、設計、統合、設置、およびサービスを一括管理する中枢組織として当社が機能するのです。製品、プロセス、人を統合することによって、リスクを軽減し、施工中の変更を最小限に抑え、お客様の予算と工期にお応えし、効率的に建設プロジェクトを進行することができます。また、利用者や施設管理者の利用シーンに応じたシステムを設計し、実際に施工することでビルオーナー、施設管理者、利用者それぞれにとって価値の高いソリューションを提供し、ビルをスマートビルへと進化させます。
当社のシステムインテグレーションとテクノロジーコントラクトについて詳しくは、こちらをご覧ください。