"快適さ"をつくる6つの要素
季節が移り変わると、気温の変化に合わせてエアコンなどの設定温度を変更することが多いですが、温度や湿度だけが"快適さ"を作っているわけではありません。
本コラムでは、"快適さ"を測る方法として用いられる快適性の指標「PMV」について解説します。
寒い時期になるとエアコンが欠かせなくなりますが、最近は部屋の人数などで風量や角度を自動で調整し、快適な温度にしてくれる製品をよく見かけます。
"快適さ"を測る方法にはPMV(=Predicted Mean Vote)があり、温度、湿度、放射、気流、活動量、着衣量の6つの要素から算出されるよ。
人がどれくらい快適かを表す指標で、温度、湿度、放射、気流、活動量、着衣量の6つの要素から算出される。
日本では“平均予想温冷感申告“とも訳されてもいる。
1994年に国際規格 (ISO7730) になって、今ではオフィスづくりの温熱指数として世界各国でPMVが採用されている。
「活動量(代謝量)」と「着衣量」の“人的要因“について
活動量はMet値といって、安静時・睡眠時は0.7、イスに座った状態なら1.0のように、
また着衣量はclo値といって、半袖+半ズボンなら0.3、シャツ+ズボンなら0.5のように定義されている。
算出したPMVは一体何に使われるんでしょうか?
例えば空調のコントロールなどが代表に挙げられるね。
PMVでいう快適域という領域の範囲内に収まるように気流や湿度、温度などを調整してくれるってわけ。
最近だと人が室内にいないと自動的に稼働量を下げる空調機器もあり、エネルギー費の削減にも貢献している。