国立劇場おきなわ
劇場内の空調には、高効率のインバーターポンプとガス焚吸収式冷凍機を採用
伝統芸能の上演を想定して設計されたという大劇場。張出し舞台と花道の両機能を備えた可変式舞台で、客席数は最大で632 席
左から 公益財団法人国立劇場おきなわ運営財団高江洲栄達氏、沖縄県ビルメンテナンス協同組合喜納 政信氏
地下にある中央監視室で、劇場内の空・調照明の一括管理
地下機械室にはコントローラーが搭載された制御盤が設置されており、空調や熱源を最適に制御し、省エネを実現している
外観デザインは、琉球王朝時代の民家や祭祀建築に見られる形態をモチ—フにしている
水準の高い施工技術で省エネ改修工事を劇場運営を行いながら安全に効率よく
課題 Challenges
- 劇場全体ではなく、部屋ごとの空調の設定・制御
- 老朽化した設備改修工事、劇場を運営しながらの更新工事による省エネ化の実現
- 劇場利用者にとって最適な環境の実現
- 公演や稽古場などの突発的なスケジュール変更に対応可能なシステムの導入
ソリューション Johnson Controls solutions
- 効率的な空調を実現するMetasys® ビルオートメーションシステムの導入
- 他社製の既存設備の有効活用や将来の拡張などを視野に入れたシステム設計
- BACnet ® の通信が可能なHVACインバーターの採用
- 運転や制御の細かなスケジュール設定が容易に行えるユーザーインターフェース
- 劇場運営を妨げない綿密な工事計画の立案
成果 Results
- 監視制御点数を600 点から700 点に増加、よりきめや細かな空調制御と、劇場内の快適環境の維持を実現
- BACnet® を使ったオープンシステムの採用による、既存設備の活用と設備機器の選択肢拡大
- リモートオペレーションセンター(ROC) の活用で、中央監視へのアクセシビリティが向上し、タブレットやPC から緊急時の早期対応が可能に
- 視認性が高く使いやすいユーザーインターフェースでエネルギー管理が容易になり、省エネ化に貢献
- 劇場運営を行いながらの難工事を高い技術力で完了し、80 点以上が優秀と言われる「工事成績評定」において93点を獲得
「観客、出演者、職員の安全性を確保しながら短期間で工事が進められたのは、綿密な施工計画と徹底した安全管理、 ハイレベルな施工技術のおかげです」
公益財団法人国立劇場おきなわ運営財団 高江洲 栄達氏
沖縄県ビルメンテナンス協同組合 喜納 政信氏